走行装置について
此処で言う走行装置とは車軸やタイヤ、ホイールなどについてで、車軸に関しては当社からユーザー様の使用目的や基本となるトレーラの車両総重量より提供させていただく車軸を使用することを前提としているので、特記することはありませんが、ホイールやタイヤに付いても細かな定義が存在します。
ホイールについて
ホイールはスチール製のものについては特に気をつけなければならない定義は存在しませんが、アルミなどの軽合金製ホイールの場合、JWLマークやJWL-Tマークが、また輸入ホイールに関してはSAEやTUV?等の各マークが刻印されていなければなりません。
これは、ホイール装着時にも見えなければならず、場合によっては検査場でホイールを取り外し実際に確認されるケースも有ります。
VIAなどの刻印も見ることができますが、この刻印があればJWLやJWL-T双方の基準に合格している商品であるため問題ありません。
ここで問題になってくるのがJWLとJWL-Tの区分で、JWL-Tの方は雰囲気的におわかりかと思いますが、トラックなどの貨物車に対応しているということになり、トレーラの場合は全てこのJWL-Tマークが?必要となります。
もちろんVIAマークが付いているのであれば問題ありません。
タイヤに付いて
タイヤはそのタイヤごとにロードインデックスというものが存在し、荷重指数が明確に表示されております。
例えば195/85R-16 114/112Lというタイヤの場合、この114/112というのが荷重指数となり、114というのがシングルで使用した場合の荷重指数で112というのがダブルで使用した際の指数になります。
なぜダブルの方が指数が低くなるかというと、隣り合ったタイヤ同士が接近し接触することを懸念して安全マージンを取っているためです。
当然ダブルタイヤの場合は荷重指数が一輪あたりで二倍、一軸あたりは更に二倍の荷重指数となります。
この荷重指数はkgでもlbsでも無いためkgに換算するためには公式ではなくて換算表が必要となります。
以下にその換算表を記します。
この表を参考にすればタイヤの選択が可能となります。
例えば、積載量を 2000 kg、
トレーラー本体を 500 kgで製作するとした場合、車両総重量は 2500 kgとなります。
フロントのカプラー部分にかかる荷重は10%以下であるため、2500 kgから 250 kgを引いた 2250 kgが後軸に掛かる荷重となります。
これを2軸で受けるのであればタイヤ本数は4本なので 2250 kg÷4 で 562.5 kg以上の荷重指数のタイヤが必要となります。
この場合ですと荷重指数は89以上のタイヤがあればタイヤ自体の強度は満たされることとなります。
また、この荷重指数の他にもプライレーティングによる荷重表示方法も存在しますが、こちらの場合は、荷重指数の様に単一な表記ではなく、サイズによっても耐荷重が変わってきますので、都度タイヤメーカーなどに問い合わせる必要があります。
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