ジェットスキーやボート、スノーモービルにモトクロスバイクや4輪バギーなど、レジャーの多様化に伴って、トレーラーをけん引している車を見かける機会も多くなりました。
一口にトレーラと言っても、様々な種類のものが存在します。
鉄骨や重機を運んでいる大型ポールトレーラやセミトレーラ、ボートを運んでいるボートトレーラ、キャンプ専用用途のキャンピングトレーラ、大型・普通の種別を問わずいろいろな荷物を運ぶことのできる多目的トレーラなど、数え上げるとその種類の多さに驚きます。
今回ここで製作方法を紹介させていただくのは、大型のセミトレーラ等では無い小型、普通のトレーラで、大まかに分類するとその構造の違いからボートトレーラ、キャンピングトレーラ、多目的トレーラの3種類についてとさせていただきます。
これらのトレーラの製作は比較的容易なもので、必要な技術は鋼材の溶接や切断、穴あけなどの金属加工ができる事、電気の配線等ができる事位で、唯一キャンピングトレーラに於いて内装や外装の施工ができる事位となります。
後で詳しく解説いたしますが、そのどれもが特殊な技術を求められるのではなく、とても基本的な加工ばかりとなりますので、臆することなく溶接技術や配線の技術、内装の施工などを練習するつもりで取り組んでいけることと思います。
また、自分の周りの知人友人などを思い浮かべると、大抵の場合はそのような業種についている方や、経験をお持ちの方などがいらっしゃるはずです。
その様な人達からノウハウをいただき、トレーラの製作を進めていくのも、楽しみの一つでは無いでしょうか?
私たち業者の場合、普通の多目的トレーラーを製作する場合、全ての部品が揃っていて、通常のちょっと大きめのサイズの物(荷台寸法で2m×4m程度の物)で、およそ一週間程度で販売できる状態になってしまいます。
もちろん残業などはしないで1日の勤務時間を8時間としてです。
当然設備や目に見えない消耗品の類(サンダーの刃や、溶接ワイヤーなど)は切らすことなく揃えてありますので、効率もよく進めることが出来るのですが、8時間×7日間としても56時間程度で塗装まで終えて完成することができます。
日曜日だけの作業としても、2ヶ月もあれば十分形になっていると思います。
市販のトレーラーでは積む荷物の寸法がちょっと合わないとか、キャンピングトレーラーで内装が気に入ったものがない、堆肥などを運ぶためにダンプになっているものが欲しいなどという場合、やはり自分専用のものが欲しくなってくるのでは無いでしょうか?
トレーラの製作業者に見積もりを依頼されると分かりますが、オーダーのトレーラの場合、ちょっとした高級車が一台購入できるくらいの金額を請求される場合があります。
もっと自由な発想で、自分の用途にあったトレーラをご自身の手でつくりあげてみてはいかがでしょうか。
1台作り上げれば「次はこうしよう」とか「ここがこうなってればもっと使いやすい」とか更に発想が膨らみ、とても楽しいトレーラライフを送れることは保証します。
トレーラの先進国アメリカでは、メーカーで作られているトレーラもあるにはありますが、道路を走っているトレーラのほとんどは、ユーザーが至る所に工夫を凝らしたオリジナルトレーラばかりです。
日本もそのような環境になってほしいと考え、今回 有限会社スピリアにて「トレーラの自作キット」も発売させていただきました。
ご興味がありましたら、こちらもご覧になって下さい。
以降、各項目ごとに詳細を綴っていきます。
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