こちらでは1991年以降、一般に‘XJ’と呼ばれているチェロキーのセルフダイアグノーシスの方法を記していきます。
ダイアグノーシスモードへの移行方法
冷寒時より、水温計の針が通常停止位置になるまで暖機運転を行い、AT車はPレンジのまま、MT車はニュートラルを保持したまま、エンジン回転数を約2500回転ほどまで上げて、数秒後ゆっくりとアクセルを戻し、アイドリング状態にする。
次に、エアーコンディショナーの on-off を数回繰り返し、その後にAT車はゆっくりと各レンジにギアを移動させて、再びパーキングレンジに戻す。(シフトレバーを動かすだけで、実際に車輌は動かさなくてもかまいません)
この時点で様々なセンサー類や電気回路中の電圧、付属機器の作動が確認されていますので、一旦エンジンを止め、直ちにイグニッションキーの ON-OFFを3回ほど繰り返し最後にONでとめます。この時エンジンは掛けません。
イグニッションONのまま1~2秒ほどすると「カチカチッ」という音がした後、インストゥルメントパネル内の‘CHECKENGINE’ランプもしくは、‘POWER LOSS’ランプが点滅するはずです。
この車輌の場合コードは全て二桁なので、点灯するタイミングを見てコードを判断します。
例えば ○ ○○ という具合に点滅したならば、コードは12ということになり、 ○○○○○ ○○○○○ というように点滅したならば、コードは55ということになります。
コードは一つずつ表示されるのではなく、まとめて不具合個所全てを点滅により表示するため、トラブル個所が多数に及んだときのためにも、メモなどの容易をお勧めします。
以下にこの車輌のコードを記載しておきます。
- 11
- クランクシャフト・ポジションセンサーからPCM(コンピューター)への信号不適又は、信号無し
- 12
- 最新過去50回のキーオン時以内にPCMへの電流遮断あり(バッテリーターミナルを外したなど)
- 13
- エンジンの止・動に関わらずMAPセンサーの信号に変化無し
- 14
- MAPセンサーの信号値(電圧)が高すぎ、若しくは低すぎ
- 15
- ディスタンスセンサーからの信号不適又は、信号無し(スピードシグナル、パルス無し)
- 17
- エンジン運転時、水温低すぎ
- 21
- O2センサーからの信号不適又は、信号無し
- 22
- クーラント テンパラーチャ センサーの信号不適又は、信号無し
- 23
- マニホールド エアー テンパラーチャ センサーの信号不適又は 信号無し
- 24
- スロットル ポジション センサーの信号不適又は、信号無し
- 25
- アイドル エアー サーキット不良
- 27
- フューエルインジェクター コントロール サーキット不良
- 31
- エバポレイティブ コントロール サーキット不良
- 33
- A/C クラッチ リレー不良
- 34
- クルーズ コントロール サーキット不良
- 35
- クーリングファン サーキット不良
- 37
- トルクコンバーター不良
- 41
- オルタネーター フィールド コントロール サーキット不良
- 42
- オートマチック シャットダウン リレー or コントロール サーキット 不良
- 44
- バッテリー テンパラーチャ センサーの信号不適又は、信号無し
- 46
- バッテリー電圧過大
- 47
- バッテリー電圧過少
- 51
- O2センサー リーン
- 52
- O2センサー リッチ
- 53
- PCM(Powertrain Control Module)不良
- 54
- ディストリビューター シンク ピックアップ不良
- 55
- セルフダイアグノーシス信号終了
- 62
- PCM or EMR 指定距離走行
- 63
- EEPROM不良
- 72
- 排気音センサー不良または、排気温度異常
- 76
- フューエルポンプ レジスター リレー不良
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